熱中症と喘息増悪にご注意!

今年は一時、梅雨前線が消滅し猛暑が続き、ようやくまた梅雨らしい天気になってきましたが、気温は30度前後と高めです。

近年は猛暑を通り越して酷暑と言われますが、梅雨時から熱中症リスクがあります。気温が高く、多湿のため汗などでの体温放熱がし辛いためです。

お年寄りは冷房を嫌う方も多いのですが、室温が30度を超えるなら冷房が必要です。室温が28度を超えると熱中症リスクが高まると言われます。

注意すべきは、エアコンの設定温度ではなく「自分が居る場所の室温」を28度以下になるように、温度設定することです。近年の酷暑ではエアコンが設定通りの室温にできないこともあります。百円ショップでも温湿度計が買えるので、手元で温度を確認しながら、エアコンを設定しましょう。なお、昼間はつけっぱなしの方が節電できると言われています。扇風機も併用すると、体感温度が下がるので効果的です。

室温が30度を超えると、扇風機は熱風を吹き付けることになり、逆に熱中症リスクを増す場合がありますので、できるだけエアコンを使いましょう。

シリウス屋上庭園のナデシコ


室温に関わらず、汗や呼吸で水分はどんどん失われます。水分は食事の他に飲み物として1.5Lから2Lを目標に、たっぷり摂る必要があります。ナトリウムやカリウムなども重要なので、野菜や果物をしっかり食べましょう。「めんつゆ水」もお勧めです。

梅雨そして台風シーズンは、ぜん息が悪化し易い時期の一つです。特にダニやカビの影響があるので、居室の掃除や布団のダニ取り掃除機ヘッドでの清掃、エアコン清掃等が大切です。

もし咳が続くようなら、ICS(定時の吸入薬)を増やすか、早目にご受診ご相談下さい。


山口医院

神奈川県大和市、小田急江ノ島線鶴間駅徒歩3分、小田急線・相鉄(相模鉄道)線大和駅の隣駅。地域とともに二代目の呼吸器内科・内科クリニックです。咳や痰や息切れ息苦しさでお困りの方、喘息(ぜんそく)や肺気腫等のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の専門的診療治療、かかりつけ医として高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高尿酸血症(痛風予備軍)の診療治療、健康診断、成人のワクチン接種等行なっています。